忍ism Gamingが2025年2月28日をもって解散
日本のeスポーツシーンで大きな影響を与えてきた忍ism Gamingが、2025年2月28日をもって解散することを発表しました。2015年にももち選手とチョコブランカ選手によって設立されたこのチームは、格闘ゲームを中心に数々の実績を残し、プロゲーマーの育成やコミュニティの発展にも貢献してきました。
解散の理由について、公式発表では明言されていませんが、9年間の活動を振り返り「数えきれないほどの素敵な思い出で溢れています」とコメントしています。なお、忍ism自体は大会やイベントの運営会社として事業を継続するため、今後もeスポーツ業界での活動が期待されます。
忍ism Gamingの9年間にわたる活躍と影響
忍ism Gamingは、日本のプロゲーミングチームとして、ストリートファイターシリーズや大乱闘スマッシュブラザーズシリーズをはじめ、さまざまなゲームタイトルでの活躍が際立っていました。
これまでの主な実績として、以下のような大会での輝かしい成績を残しています。
- EVO(Evolution Championship Series)優勝経験
- CAPCOM CUP 2014 優勝(ももち選手)
- EVO Japan 2018 準優勝(あばだんご選手)
- ウメブラ33 優勝(あばだんご選手)
- ストリートファイターリーグでの継続的な活躍
忍ism Gamingは、単なるプロゲーミングチームにとどまらず、若手プレイヤーの育成にも力を入れ、未来のeスポーツ選手を輩出する場を提供していました。
忍ism Gamingの代表的なプロゲーマーたち
忍ism Gamingには、国内外で活躍するトッププレイヤーが多く在籍していました。特に注目される3名の選手について詳しく紹介します。
ももち(ストリートファイターシリーズ)
ももち選手は、ストリートファイターシリーズで世界的に有名なプロゲーマーです。彼は数々の大会で優勝し、戦略的かつテクニカルなプレイスタイルで多くのファンを魅了しました。
- EVO 2015(ウルトラストリートファイターIV部門)優勝
- CAPCOM CUP 2014 優勝
- ストリートファイターリーグ 2023 6位、2022 5位
- ストリートファイター6公式リーグ参戦
彼は冷静沈着な戦い方が特徴で、環境に応じて多くのキャラクターを使いこなす柔軟さも持ち合わせています。忍ism Gamingの解散後も、個人としての活動を続けることが予想されます。
チョコブランカ(ストリートファイターシリーズ)
チョコブランカ選手は、日本人女性初のプロゲーマーとして知られ、ももち選手とともに忍ism Gamingを立ち上げました。彼女は選手としてだけでなく、プロゲーマーの育成や大会運営にも尽力してきました。
- 使用キャラクターは「ブランカ」
- Twitch Japanのコミュニティアンバサダー
- 女性ゲーマーの支援活動「P2G」運営
また、彼女は女性のeスポーツ業界での活躍を促進するための活動にも積極的で、eスポーツの多様性を推進してきました。
あばだんご(大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ)
あばだんご選手は、多くの国内外の大会で優れた成績を収めている日本のスマブラ界を代表するトッププレイヤーの一人です。
- EVO Japan 2018 準優勝
- ウメブラ32 準優勝
- ウメブラ33 優勝
- カリスマSP7 優勝
彼は、主にメタナイトを使用し、高いコンボ精度と戦略的なプレイスタイルで知られています。現在は一般企業に就職しながらも、プロゲーマーとしての活動を継続しています。
忍ism Gamingの解散後の展望
解散発表を受け、ファンや業界関係者からは惜しむ声が多く寄せられています。
しかし、忍ismは今後も大会運営やイベント事業を継続することが決まっており、完全に姿を消すわけではありません。
- ももち選手とチョコブランカ選手は、引き続き個人活動を継続するとみられる
- あばだんご選手は、一般就職しながらも副業としてプロゲーマーを続ける予定
- 忍ismは、大会運営やeスポーツイベントの企画運営を続行
プロゲーマーたちは、忍ism Gamingの解散後も新たな道を模索し、それぞれの分野で活躍を続けていくと考えられます。
まとめ
忍ism Gamingは、2025年2月28日をもって解散しますが、その功績は決して色あせることはありません。9年間にわたり、日本のeスポーツシーンを支え、数々の大会での優勝、プロゲーマーの育成、コミュニティの発展に貢献してきました。
今後も、ももち選手やチョコブランカ選手をはじめとするメンバーの活躍に期待が集まります。 忍ismの解散は一つの節目ではありますが、日本のeスポーツ業界がさらに発展していくための新たなスタートとも言えるでしょう。
最後の瞬間まで、その活躍を見届けましょう。