王将戦第3局で熱戦が繰り広げる!藤井聡太王将と永瀬拓矢九段の戦略を解説!

 

第74期王将戦七番勝負 第3局の幕開け

2025年2月5日、東京都立川市「オーベルジュ ときと」にて、第74期王将戦七番勝負の第3局が開幕しました。対局者は藤井聡太王将(22)と挑戦者の永瀬拓矢九段(32)。これまでの2局を連勝している藤井王将に対し、永瀬九段が巻き返しを狙う注目の一局となりました。

本局では、永瀬九段が先手番を握り、序盤から積極的に角換わりの戦型を選択。一方の藤井王将は右玉を採用し、慎重な駒組みで対抗する展開となりました。午前中の時点で50手を超える進行が見られ、じっくりとした駆け引きが続いています。

本対局の持ち時間は各8時間で、夕方6時の封じ手を経て、2月6日に指し継がれる予定です。
解説を務めるのは青野照市九段、記録係は吉田響太三段が担当し、将棋ファンにとっても注目の一戦となっています。


先手・永瀬拓矢九段の狙いとは?角換わりで攻めの姿勢

永瀬九段は本局で「角換わり」を選択しました。角換わりは、互いに角を交換して戦う定跡で、攻守のバランスが重要になる戦型です。特に、永瀬九段は「6八玉戦法」や「横歩取り」を得意とし、相手に合わせて柔軟に戦型を選ぶスタイルが特徴です。

持久戦への移行

角換わりは序盤で駒組みが進むため、すぐに激しい戦いになるわけではありません。永瀬九段はじっくりとした展開を作り、終盤の粘り強い戦いに持ち込もうとしています。

藤井王将の速攻を警戒

藤井王将は序盤から積極的に攻める手法が得意です。角換わりにすることで、その攻撃を抑え、持久戦に持ち込む狙いが見えます。

千日手の可能性も視野に

永瀬九段は「千日手」を巧みに利用する棋士としても有名です。藤井王将の攻めが続かないように、局面を千日手に持ち込む可能性もあります。


後手・藤井聡太王将の右玉戦法の狙いとは?

藤井王将が採用した「右玉」は、玉を右側に囲い、バランスを重視する戦型です。これまでの藤井王将の王将戦でも、この形を活かして勝利を積み重ねてきました。

玉を堅く囲い、持久戦を狙う

右玉は、王を守りながら駒の連携を図る戦法です。通常の矢倉や美濃囲いとは異なり、相手の攻撃をかわしながら攻めの準備を進めることが可能です。

終盤での攻め合いに強い

藤井王将の終盤力は驚異的で、秒読みの中でも正確な指し手を続けることができます。右玉に構えることで、終盤の一手勝ちを狙う展開を見据えています。

相掛かりを封じる狙いも

永瀬九段は「横歩取り」や「相掛かり」を得意とする棋士です。しかし、右玉を選択することで、それらの攻撃的な戦法を封じる狙いもあると考えられます。


王将戦での藤井聡太王将の圧倒的な強さとは?

藤井聡太王将の強さは以下の要素に支えられています。

  • 圧倒的な終盤力
    藤井王将は、どんなに苦しい局面でも逆転する力を持っています。終盤での正確な読みと、絶妙なタイミングでの攻めが特徴です。
  • 柔軟な戦型選択
    相手に応じて戦型を選べる藤井王将は、今回の右玉のように、多彩な戦法を駆使します。そのため、相手は藤井王将の戦略を完全に読むことができず、難しい局面に追い込まれることが多いです。
  • 過去の王将戦成績
    これまでの王将戦での藤井王将の成績は圧倒的で、永瀬九段に対しても20勝7敗と大きくリードしています。今回の対局でも、その実力を発揮できるか注目です。

これらの要素を活かして、藤井聡太王将は王将戦で驚異的な成績を残しています。


永瀬拓矢九段が勝機をつかむためのポイント

永瀬九段はこれまで藤井王将に苦戦していますが、勝機は十分にあります。彼が勝つためのポイントを見ていきましょう。

藤井王将の攻めをいかに受けるか

永瀬九段は「受けの達人」とも称される棋士であり、相手の攻撃を受けながら粘り強く指すスタイルです。藤井王将の鋭い攻めをうまくしのげれば、勝利の可能性が高まります。

長期戦に持ち込む

持ち時間8時間の長時間対局では、集中力が鍵です。藤井王将は終盤に強いものの、長時間の対局では疲れが出る可能性もあります。永瀬九段はじっくりと指し、藤井王将に時間を使わせることが重要です。

千日手も視野に入れる

永瀬九段は千日手を巧みに使い、対局を長引かせるのが得意です。藤井王将との戦いにおいても、局面を千日手に持ち込み、再戦に持ち込む作戦が有効かもしれません。


まとめ

第74期王将戦七番勝負の第3局は、藤井聡太王将が4連覇に向けて突き進むのか、それとも永瀬拓矢九段が巻き返すのか、重要な一局となります。

序盤の駆け引きは互角の展開となりましたが、藤井王将の終盤力が発揮されるのか、永瀬九段の持ち前の粘り強さが功を奏するのか、まだまだ目が離せません。

明日の対局の行方に注目しながら、将棋ファンとして歴史的な名局を見届けましょう。

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